読書した内容を思い出しやすくする素晴らしい方法が紹介されていたので、それについて説明する
読書でぐさっと来た。
ためになるなあ、と感嘆の息を漏らす。
この人の観察力は鋭いなあ。
読書しているときは、こんな状態なので、とても楽しい。なんだか自分がレベルアップした気がする。
けれど、1ヶ月後にふと誰かに本の内容を話したい時が来る。でも、思い出せることは「素晴らしかった」「面白かった」「楽しかった」などの感想ばかり。肝心の内容をはっきりとは思い出せないのが、悲しい現実。
この悲しい現実をどうにかして無くしたい。そんな思いから、読書家たちはあらゆることを試みます。速読で1日20冊読んでみようとしたり、時間をかけながら読書メモを撮ってなんとか忘れないようにしてみたり。
・・・でもうまく行かない。なんで??
そう思う方は多いのではないでしょうか。
そんなとき、メンタリストDaiGoの著書『知識を操る超読書術』に非常に参考になる部分があったので、それを紹介します。
DaiGoの関連書籍を渉猟すると、だいたいいつも
「DaiGoさんはなぜ専門的な知識がスラスラ出てくるのですか?」
という表現が出てきます。(笑)
疑い深い私は「どうせ本を魅力的に見せるための心理学的手法だろうなあ」
といつも思っていますが、しかし、どうも東大に行った私の同級生や、なぜか全国の「東」という名前のつく駅を紙に100個近くズラーッと書いて(もちろん地図は見ずに!)自慢してくる同級生を見てきた私にとっては、彼らは、私達とはなにか全く異質な人に見えてくるんです。
え、なんでそんな事知ってるの?
え、なんでそんな簡単にその問題が解けてしまうの?
え、なんでそんなことまで覚えているの?
本の内容や、専門用語を効率よく覚えるにはどうしたらいいだろう?
2013年、トルコの名門ハジェテペ大学が行った研究に、そのヒントがありました。読解力の研究に関する論文を集めてその中から効果が高く、信頼性の高い15の論文を厳選。さらにそこから比較検証して、効果的なテクニックを5つ抽出しました。今日は、そのうちの一つを紹介します。
それは、「視覚化」読みです。
本は基本的に論理的な構造を持っています。どこが前提で、どこが解説部分で、どこが結論なのかは本の中に示されています。しかし、多くの人はここのステップをおろそかにしがちです。つまり、読めているのだから、論理構造も読み取れている、と。しかし、現実は残酷です。その本の論理構造どころか、そもそも、何と書いてあったかを具体的に思い出せないのです。
これを防ぐ方法として、読んでいる最中に「前提、解説部分、結論」をアタマの中でイメージします。例えば、「視覚化読み」に関する部分を3つの部分にまとめると、こんなイメージ。
前提
「視覚化読み」で読解の質が高まるとはどういうことだろう?
解説部分
人間は論理的な文章よりも、ストーリーのある文章のほうが覚えやすい。論理的な文章はそのまま理解するのではなく、ストーリーとして自分で再構成する。すると、本の内容が思い出しやすくなる。
結論
本の内容を自分でストーリー化してまとめてあげることでより覚えやすくなる!
といった具合です。意外とシンプルですね。でも、これが差をつけるコツです。
さらにそこからもっと覚えやすくするために、「キーワード化」を使いましょう。上のをさらにキーワード化すると、
「視覚化読み」で本の論理構造をストーリー化し、紙に書くことで思い出しやすさが向上!
というシンプルな文に要約できます。そして、これを自分のお気に入りのメモに書くんです。これで、
・ひたすら本の内容をメモばかりして、一冊読むのに3時間以上かかってしまう
といったことが無くなり、
・本の中の重要な部分に対して、覚えるべきところを絞り込んだり、優先順位をつけたりできる
・覚えることが少ないので、いつもより更に多くのことを覚えていられる
などのメリットがあります。
試して損はないので、やってみてはどうしょうか?
それでは、また。
Takumiでした。