MacBook Airがあまりに欲しくて焦点の錯覚をひきおこしているかもしれないので、心理学的にデメリットとメリットを挙げてみた。
【本日のワード】
焦点の錯覚・・・自分が今考えていることがいちばん重要であるという錯覚のこと。どれほど多くその事を考えているかという頻度はほとんど無視される。
今回は心理学メインで行きましょう。これは節約術として大変有効です。高価なものを欲しくなったときに特に威力を発揮します。
例えば、新車を買いたいと思ってディーラーへ向かいます。気になった車があったので、言われるがまま試乗してみる。乗ってみると、座席は大変座り心地が良くて高級感があるし、内装もいままでのよりもシックで上品な感じ。それに前よりも良いスピーカーが付いていて、音楽を聞いているだけでも楽しい。こう感じると、よし買った!となりがちなのですが、しかし、ちょっと待って下さい。普段車を使うとき、いつも車内の高級感だとか、座席の座り心地とか考えていましたか?試乗したときだけしか考えていませんか?
これがまさしく焦点の錯覚です。無料試乗はこれを引き起こすものなのですね。無料ほど高くつくものはない。これは有名な行動経済学者ダン・アリエリーの言葉です。また、コピーライティングの神様ジョン・ケープルズもコピーライティングに「無料」という言葉を書くだけで、商品への問い合わせや売上が何倍にもなることを実証しています。
今挙げた焦点の錯覚以外にも、もうひとつ重要な心理学的影響があるメソッドがあります。例えば、次のような人物の性格が列挙されています。直感的に考えて、どっちの人物のほうがより好ましいでしょうか?
頭がいい、記憶力がいい、思慮深い、嫉妬深い、批判的、感情的
嫉妬深い、批判的、感情的、頭がいい、記憶力がいい、思慮深い
どうでしょうか。上の人物のほうがいい人に見えませんか?どうも下の人物のほうが悪知恵がよく働く嫌なヤツに見える。ところが、見て分かる通り、書いてある事自体は全く変わっていません。ただ順番が違うだけ。それでも私達は順番に作用されてしまっているのです。そして、そのことに無自覚なのが恐ろしいところ。実際、学生に対してこの実験が行われたのですが、誰一人として順番に作用されたとは思っていなかったのです。
このように、良いところを先に述べて、後で悪いことも書く方が、先に悪いことを言って、後から良いところを述べるより良い印象を与えることが確認されています。
というわけで一番最初にデメリットかメリット(これも順番を変えるだけで印象が全く変わってしまう)のどちらを書くのかが重要なのですが、まあ高いものはなるべく買いたくないからデメリットから先に書きましょう。なお、紙にはメリットとデメリットをそれぞれ25個ずつ書いたのですが、流石にそれ全部を読むのは億劫になっちゃうので、トップ5に絞って書いてみます。
最大のデメリットトップ5
・Officeが使えない
・修理に多くのお金がかかる
・左右に画面表示がしにくい
・USB-Cだけというポート類の貧弱さ
・Macで使えないソフトが多い
最大のメリットトップ5
・フォントやディスプレイ、本体などのデザインが美しすぎる
・ユーザーフレンドリーなUX体験
・比類なきトラックパッドの完成度よ
・Air Dropを使って写真や手書きしたPDFの送信・受信がめちゃくちゃラク
・ライブ変換で執筆がはかどる
・・・やっぱりほしくなるじゃないか、、メリットが強すぎるよ。
というわけでこれからも悩んでいきます。もしこんなところが良い/悪い等あったらコメントしてくださいな!